3/20/2011

こころのケア その1

話題になっているので、既にご存知の方も多いかと思いますが、心のケアについての記事です。
子供から大人まで、すぐに実行できることが、とても分かりやすく書かれています。

水の反映:【すべての方へ】災害時のメンタルケア(追記あり)


以前、災害後のメンタルケアについて話を聞いたことがあるのですが、その際にも、災害後の心のケアに携わる臨床心理士の方が同様の事を言われていました。
その時に聞いた話の中で、特にお子さん(小学生~高校生位)がいらっしゃる方に、という内容を追記します。(自分の覚書もかねて)

お子さんがいらっしゃる方は、お子さんの心のケアについても気になることと思います。
前出の記事でも、気持ちや体験を誰かに話すこと、共有することが大切、というのが書かれてましたが、お子さんの場合、自分の感じている感情や考えを言葉で理解したり、現したりすることが難しい場合があります。
なので、不安な気持ちや恐怖感などが、逆にはしゃいでみせたり、暴力的になったり、という行動として現れることがあります。

大人もそうですが、こころの変化は体の変化になって現れます。
頭痛や肩こり、食欲がなくなったり、よく眠れなくなったり、疲労感が抜けなかったり、集中するのがむずかしかったり、落ち着きがなくなったり、普段しないようなうっかりミスや怪我をしたり。
お通じがない、心臓がバクバクする、めまいがする、といったこともあります。
"元気?""大丈夫?"ではなく、"よく眠れてる?""ウンチはでてる?"という感じで、具体的に訊いてあげてみてください。

普段とは違う行動や体調の変化の裏にある、気持ちの動きを理解してあげることが大切になります。

また、このような災害が起こったらどうするか、という事を、家族で再確認してみてください。
家にいる時に地震が起きたらどこのテーブルの下に避難するか、昼間、学校にいる時だったらどうするか、家族の落ち合う場所はどこにするか、連絡先は・・・、など等、具体的に確認しあって、家族で共有しておくことで、気持ちの安定、安心感、安全感につながります。


追記)
今日、NHKで、お子さんに対する心のケアについての番組が放送されていました。
その中で印象に残ったのは、スキンシップの大切さ。震災によって脅かされた安心感や安全感を、少しずつ取り戻すことができるよう、親御さんを始め、大人達が常にそばにいて見守ることの重要性。
それから、こんな大変なことが起こると、トラウマを心配する親御さんもいるけれども、"こんな大変なことが起こったのだからショックを受けるのは当たり前"と少しゆったりした気持ちで、お子さんの状況を受け止めること。
お子さん自身の持つ、回復していく力を信じること。

番組では、避難所の中に設けられた子供のためのスペースで、絵を書いたり、遊んだり、DVDを見たり、読み聞かせに聴き入ったりしている子供達が紹介されていました。
子供が安心して子供らしくできる場所ができつつある事が嬉しく思います。