9/26/2009
グランドサークルの旅 -ザイオン国立公園ー
ブライスキャニオン[A]からは2時間ほど。
この行程は、途中で牛や鹿が草を食んでいたり、かわいい町があったりで、楽しいドライブコースでした。
大きな地図で見る
ザイオンが1919年に国立公園の指定を受けています。
公園内の中心、シーニックドライブへは、4月から10月まで一般車両の立ち入りが禁止。
代わりに無料シャトルが利用できます。
ここでもまた、巨大な岩山が作り出す景観を見ることができるのですが、今まで訪れた場所とは異なり、川が流れ、緑が濃く、彩りの豊かさが印象的。
今にも落ちてきそう。
(実際、落ちたて(!)のような岩もみかけました。)
トレイル沿いには大きな岩がごろっとしていて、子供の遊び場に最適!
子供たちも早速登っては滑り降りてを繰り返してました。
今回、このザイオン国立公園での一番の楽しみは、川の中のトレイル、“ナローズ”(Narrows)を歩く事。
公園内を走るシャトルバスの終点から、バージン川(Virgin River)までのトレイル(リバーサイドウオーク)を歩き、トレイルが途切れた所からがお楽しみの始まりです。
水の中でもOKのサンダルをはき、転んだ時の用心に、子供達は洋服の下に水着を着こんで出発。
徐々に川幅が狭くなる中、両サイドのがけを見上げつつ、足元を気にしつつ、進みます。割りと流れが早くて、すべるのです。
昔とった何とか、じゃないですけど、川の中を歩くコツを思い出して余裕が出てくると、無性に楽しい。
はしゃぎつつ歩いていったら、途中、急に深くなっている所が。
その先は膝下くらいにまで浅くなっているんですが、そこだけは大人の腰ほどの深さ。なんとか、道が無いかなあと見てみたんですが、だめ。
水着、着てくればよかったー、と後悔を残し、ここで引き返して帰ってきました。
ナローズであまり歩けなかったので、次に、エメラルドプール・トレイル(Emerald Pool Trail)に寄ることに。
シャトルを降りて川を渡り、緩やかな山道を歩くトレイルです。
木々の中を歩いていくと、岩肌から水が流れ落ち、小さな池になっている場所に到着。
ぱっと開けて、水しぶきが綺麗。
ここまで来た所で、お昼頃。
太陽があがるにつれ、気温も急上昇し、どんどん暑くなってきます。
トレイルのほとんどは木陰なんですが、それでも暑い!
リスだって、こんな格好。
地面にぺったりお腹をつけて、涼をとってるようでしたよ。
ザイオン国立公園については、こちらやこちらも。
9/24/2009
グランドサークルの旅 -ブライス・キャニオン-
ブライスキャニオン国立公園(Bryce Canyon National Park)は、ユタ州にあります。国立公園に指定されたのは1928年。
ブライスキャニオンに続く道は緑が多くて、ここ数日砂や岩だらけの風景を走ってきた後では、ほっと癒される感じ。
夕方に到着して、早速インスピレーションポイント(Inspiration Point)へ。
ここは、サンセットを見るのに最適、と聞いていたのですが、到着したときにはちょっと遅かった・・・。
でも、森の中の緩やかな坂を歩いていくと、急に視界が開け、見えたのはこんな景色。
おもわずね、おおおお、って声が出ましたよ。
フードゥー(Hoodoo)と呼ばれる尖塔群が、大聖堂のよう。
こちらには"キャニオンというよりも、むしろポンソーガント高原の・・・巨大な自然の円形劇場である(一部省略)”って書いてありましたが、まさにそのとおり!
この日は公園ゲートから近いブライス(Bryce)に宿泊。
食事は、Ruby's Inn内のレストランで取りました。混んでいて待たされたけど、ここのステーキがおいしかった!
翌日、公園に戻り、早速トレイルを歩いてみることに。
昨日、上から見下ろした尖塔群を横から、下から、見ることになります。
すっきり晴れた空の下で見る土柱は、また、違った美しさ。
ブライスキャニオンのトレイルは、崖の上から谷底に降りて行くところからスタート。で、当然のことながら降りたら戻ってこなくてはなりません。
あちこち見ながら長く歩きたいな後も思いましたが、昼の夏の日差しを考えて、今回は最も標高差が少ない(98m)Queens Garden Trailを歩きました。
サンライズポイント(Sunrise Point)から出発して、往復大体2時間程です。
フードゥー、上から見ると同じように見えますが、角度を変えてみると、いろんな形をしています。
あれは何に見える?炎みたいだねえ、なんてあれこれ想像しながら歩くのもまた楽しい。
岩と砂ばかりの中、あちこちで多くの樹木を見かけました。
緑と岩肌の色のコントラストがきれい。
トレイルの終点ではQueenとご対面!
矢印の先に、ビクトリア女王様がいらっしゃいますよー。
谷底に降りてくると、尖塔の大きさが実感できます。
矢印の先にいるのは、母と子供たち。
トレイルを歩いた後は、Bryceの町に戻りました。
こんな風に西部劇を思い出させる店構えの場所があって、お土産やアイスクリームを売っています。
トレイルを歩いた後のアイスクリームはおいしかった!
この中には化石や石を売っているコーナーもあって、甥っ子がお小遣いをはたいて(!)化石を購入しました。
もうね、恐竜や化石が大好きなのですっごく嬉しそうで、こっちまで嬉しくなっちゃうほどでしたよ。
次はこの旅最後の国立公園、ザイオンへ。
9/21/2009
グランドサークルの旅 -アンテロープキャニオン-
大きな地図で見る
アンテロープキャニオンは、ナバホ族居留地内にある峡谷。
砂丘が水の流れによって削られてできた場所で、とても幅が狭く、かつ、らせん状の不思議な形をしている事で有名。
ペイジという町からツアー車(トラックを改造して荷台に椅子と屋根をつけたもの)で出発し、途中(地図上のC地点)からは、アンテロープ川(Antelope Creek)を通ります。
この川は普段はまったく水がなく、雨が降ったときのみ川になるドライクリーク。ここに雨が降るなんて全然想像できないのですが、時折降る強い雨がアンテロープキャニオンを通って岩肌を削り、アンテロープ川を通ってレイクパウエルへ流れ込むのだそうです。
矢印の先、この細いところが渓谷の入り口です。
中はこんな感じで幅が狭く、細長い空間。
そして、頭上から差し込む光が、魅惑的な景色を作り出していました。
どこを見ても、細く差し込む光と、複雑な形の岩肌に映し出す影が、見飽きない面白さ。
思わず口をあけて魅入っていて、さらさらと舞い落ちてくる砂が、何度口に入ったことか(笑) 写真も、何十枚も撮ってしまいました。
この日は、このツアーの前に少し時間があったので、近くのホースシューベンド(Horseshoe Bend)へも立ち寄りました。
ここは、コロラド川の一部で、極端な急カーブを描いている場所。そのカーブが馬蹄型(Horseshoe)に似ているのでこの名前がついています。
この写真だと、カーブのところがかけちゃってますが、このあたりは断崖絶壁、もちろん手すりなどないので、高所恐怖症の私は、ここまでで精一杯。
身を乗り出せば、ちゃんと馬蹄型してるのが見られます。ここまで曲がってるのって、ちょっと珍しいですよね。
ホースシューベンド(上記の写真の↓の辺り)に行くには、UA-89をちょっと入った所に車を止めて、そこから20分程歩くのですが、こんな感じで、日差しを遮るものがないので、日中だとかなり暑くてきついと思います。
朝か夕方がお勧めです。
************************
<Antelope Canyonのツアーについて>
予約は、こちらのウェブサイトからしました。(日本語ページもあり。)
1.5時間のツアーで、
大人(13歳以上) $32
子供(8~12歳) $20
(6,7歳) $12
(5歳以下) 無料
(ツアー料金、税金、ナバホネイション許可証代含む)
渓谷内に日が差し込むのは正午前後のみ。その時間帯のツアーは混み合うと思うので、事前に予約したほうがよさそうです。
9/18/2009
グランドサークルの旅 -モニュメントバレー-
モニュメントバレーの正式名称は"Monument Valley Navajo Tribal Park"。
ナバホネイション(ナバホ族居留地)にあり、ナバホの人々によって、管理、運営されています。
大きな地図で見る
ナバホ族とはアメリカ先住民の一族。
居留地では彼らの自治権が認められていて、アメリカ国内でありながら、独自の法律、教育、医療を採用しています。先住民居留地としては、このナバホネイション(Navajo Nation)が最大で約17万人が住んでいるそう。
さて、モニュメントバレーでは、バレーツアーに参加しました。
バレーには、一部、一般車両も入ることができますが、未舗装で、場所によっては傾斜もきつく穴だらけ、という状態なので、運転と車に自信がある方以外はツアーに参加するのがおススメ。
私たちが参加したのは、1時間半のコース。
バレードライブを走って、景色のいいポイントで停まってくれます。
コースの内容、時間も様々あって、ナバホ族の伝統を受け継いだ生活の様子を見せてくれる様なものもあるそうです。
また、馬で回るツアーもあります。この土地の雰囲気を味わうには最適!かもしれませんね。
トラックの荷台を改造して、イスと屋根をつけたようなツアー車で廻ったんですが、これがもう、ゆれるしはねるし、遊園地のアトラクション並み!
もう笑うしかないっていうほど。
ところどころの絶景ポイントでとまってくれて、簡単に、あの岩が何、とか教えてくれます。それぞれ、名前がつけられているのです。
雨が降るとどろどろになってしまうということでしたが、この日はからりと晴れて風紋もきれい。
このツアー車、壁がないので景色はよく見えますが、砂が舞う(と言うより向かってくるっていう感じ)ので、うっかり話もできません。口の中がじゃりじゃりになります。
私は普段コンタクトレンズをしているんですが、砂対策に眼鏡にかえていきました。そうじゃなかったら、ひどいことになってただろうなあ。
写真の真ん中奥に砂が舞い上がってるの、見えますか?
ツアー終了後、ビジターセンターのテラスで一休み。
ここからの景色は絶景です。
隣にはバレー内唯一のホテルもあり、もし、こちらに泊まったら、朝日も、星空も、思う存分楽しめることでしょうね。当然、人気の場所で、今回、予約するのは無理でした。残念。
↑ バレーの中、白く蛇行する道と、その上を走る「点」みたいな車が見えますか?
写真では伝わりにくいですが、モニュメントバレーの広大さがわかるかな?
ナバホ族のこと、居留地のこと、興味のある方は是非Wikipediaなどで検索してみてください。(丸投げしてますが(汗)) アメリカの影の部分が垣間見える気がします。
9/14/2009
グランドサークルの旅 -グランドキャニオン③-
なので、慌てて更新中です。
→ グランドキャニオン① ②
***********************
グランドキャニオン滞在中のおまけの話。
実はこの日(8月17日)は姪の誕生日でした。
旅行中のことで、たいしたことをしてあげられないけど、せめてお誕生日ケーキくらいは・・・と思う大人たち。(母、彼、私)
夕食時、ひそひそと相談して、レストランにホールのケーキがないか訊いてみたのです。誕生日なので、と。
そしたら、ホールのケーキはないけど、デコレーションは可能だよ、とのこと。
そして、タイミングを見計らって持ってきてくれました。
よく通る、"Happy Birthday!" の言葉ともに。
周りのテーブルの方々も、それを聞いて口々に"Happy Birthday!" と言ってくださって、あちこちから拍手も。
袖触れ合うも他生の縁、っていうんでしょうかね。
こういうのって本当にうれしい。
姪は、びっくりしすぎて何もいえなくなってしまっていましたが、
ケーキはしっかり食べて、帰り際にはお隣のテーブルからの"Happy Birthday”に"Thank You"と答えてましたよ。
そして、ケーキはレストランからのプレゼント。
チャージされてませんでした。かわりにチップを弾んじゃいましたよ。
グランドサークルの旅 -グランドキャニオン②ー
もちろん、サンライズを見るため。
しっかりダウンジャケットを着込んでいきましたが、それでも、風が冷たくて寒い!!
今、写真を見返すと、どの写真も、みんな、それはそれは寒そうな顔してます(笑)
ちょうど太陽が出てくるあたりに雲がかかってしまい、いったん明るくなった空がまた少し暗く見える時もあったりして、寒い、寒いと言いながら待つこと30分。
一度、太陽が顔を出した後は、どんどん明るくなっていって、渓谷の中にも光が差し込んでいきました。
前日のサンセットもよかったんですが、私はサンライズの方が感動が大きかったです。
空が明るくなって、真っ暗だった谷に光が満ちてくる様子をじいっとみながら、昨日沈んでいった太陽が、再び現れるって、なんて不思議ですばらしいんだろう、なあんて、普段考えないようなことをじんわりと思いました。
他の人たちは、寒いから車に戻ろう!っていってるのに、長々と見ていて、大変ご迷惑をかけたんですけどね(笑)
さてさて。
いったんLodgeに戻って朝ごはんを食べた後は、レンジャープログラムに参加。
"Fossil Tour"という家族向けの1時間ほどのツアーで、地層や化石の成り立ちなどの話を聞いた後、実際に公園内に埋まっている化石を探すことができるというもの。
”化石を見つけたら、手にとってもいいし、名前をつけてもいいし、何ならキスしてもいいよ。でも,もって帰るのだけはだめ。”だそうです。
ちなみに、グランドキャニオンの地層は恐竜がいた時代よりも古いため、恐竜の化石はありません。
よく見られるのは、こういう貝の化石。
でもね。
このバッジにはさまれた部分、もしかしたら、恐竜の骨かもしれないそうですよ!(現在調査中)
このツアー、子供たちにいいんじゃないかって思ってたんですが、ちょっと失敗でした。
レンジャーのお兄さん、かなり力を入れて説明してくれたんですが、話がながーい!!
英語がわからない子供たち(も、私も)、途中で飽きちゃいました。
化石探しは面白かったですが、これならトレイルを歩いた方がよかったかも・・・?
**************************
レンジャープログラムについては、こちらから。(英語)
季節ごとに異なり、家族向け、大人向け、いろいろなプログラムがあります。どれも、公園内の自然に触れ、理解を深められるものばかり。
公園入り口でもらえる情報誌にも載っています。
次回は、おまけの話。
9/11/2009
グランドサークルの旅 -グランドキャニオン①ー
こちらの地図で、BからCまでの移動になります。
途中のKingmanという町でお昼ご飯を食べ、夕方には本日の宿泊先、Kachina Lodgeにチェックイン。
今回、グランドキャニオンでしたかったこと、それはサンセットとサンライズを見ることでした。
ホテルのフロントで日の入り時間を確認し、早速サンセットが良く見えるポイントへ。
いくつかある"おすすめポイント"の中で、私たちが向かったのはホピ・ポイント(Hopi Point)。
日の入りは7:15頃でしたが、6:30頃には既にたくさんの人が景色に魅入っていました。
夕日のライティングで渓谷の形がくっきり。
岩肌の影が少しずつ動いて、岩肌が赤く染まり、ゆっくりと暗くなっていく様子をじっくりと見ることができました。
振り返ると、こんな景色。
太陽が、すうっと吸い込まれていくようです。
・・・・が、感動してばかりもいられません。
シャトルが走っているのは、日没後1時間ほど。
基本的に座席に座れる人数しか乗せないようなので、混み合うのは必至。
かつ、私たちはこの日、リム内のレストランでの夕食を考えていたので、そこが閉まる前(9時)に戻らなくては!
ということで、日没の余韻に浸ることなく、すぐにシャトルに飛び乗り、ビレッジ内に戻りました。
そして、この夜、レストランを出て,lodgeに戻ろうとした時のこと。
思いがけず、エルク(ELK)に出会いました!!
手を伸ばしたら触れられそうなほど近いlodge脇の芝生の上にいて、ゆったりと寝そべっているもの、芝生をもぐもぐとたべているもの。
彼らにとったら、この辺りは自分の家のようなものなのでしょうね。
貫禄たっぷりで、悠々としていて、端正な顔立ちも、雄雄しい角も、それはもうかっこよくて、目が離せませんでした。
この日は暗くて写真が取れなかったんですが、
次の日の朝に撮ったのがこちら。
寄ってみると・・・、
これ、El Tover Hotelの前の車寄せのところです。
全く動じる気配なし、でした。
*****************
<宿のこと>
公園内の宿泊は、こちらから予約が可能です。
私たちが宿泊したのはサウスリムにあるKachina Lodge。
El Tover Hotelの新館にあたり、チェックインもホテルのフロントで行います。
ここ、Web上の口コミではそれほど評価されておらず全く期待してなかったのですが、清潔で快適でした。
リム沿いですし、サウスリム・ビレッジの中なのでどこに行くにも便利。オススメです。
<シャトルについて>
公園内は、一般車両は入れないところもありますし、駐車場も豊富にあるわけではないので、シャトルが便利です。
詳しいこと(発着場所、時間、ルートなど)は、公園入り口でもらえる情報誌(新聞のようなもの。日本語版あり)で見られます。
最新情報は、グランドキャニオンのHPからもチェック可能。
次回は、サンライズ!